人生のバイブル
森茉莉の「贅沢貧乏」を読んだ時、これぞ私の目指すべき生き方ではないかと心ときめいた。
森茉莉は狭い安アパートに住み、年一回くらい本を出してその収入でカツカツに暮らしている。
さほどの収入でもないのに、お金が入った時にはチョコレートや紅茶など嗜好品に奮発する。
好きなものだけを食べて大いに満足する。
先々のことを深く考えない。
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妄想と実際
実際の森茉莉の暮らしぶりは、結構なごみ屋敷だったのではないだろうか。
雑誌の企画で森茉莉の師匠、室生犀星を自宅に招いたこともあったが、室生犀星は「いやはや」と言っていた。
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勘違いしたもの勝ち
でもどんなに勘違いしていても、勘違いしたもの勝ちなのだ。
それは今の時代ますますそうなっている。
昔はどうして、そんなにも他人の目を気にして生きなくてはいけなかったのか、不思議にすら思う。
この本は私にとって一生ものだと思っていたが、あんまり濃いので、実際には何年かに一度、たまに紐解くだけだ。
でも最近は私の暮らしが理想に近づいてきたせいか、たいした憧れでもなくなってきた。
実に素晴らしいことだと思う。