太田光の愛読書「タイタンの妖女」カート・ヴォネガット・ジュニア著を読んだ

2025/06/16

読書

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芸能事務所名の由来

爆笑問題・太田光の愛読書のひとつ「タイタンの妖女」を読んだ。

爆笑問題がおこした芸能事務所「タイタン」は、この本にちなんで名付けられている。

ということからして相当昔(1959年)に書かれた本なのだが、驚くほど今日的内容で、数年後にいよいよやってくる未来を描いたかのようだ。

太田光は「ラストシーンで人類が許されるところが好きだ。許されて生を意識して、こんな自分でも生きていて良いのだと思えるようになった。死ぬのが怖くなくなった」というようなことを書いている。


やっぱりわかりにくい

それで期待して読み始めたが、すっごくわかりにくかった。
予感はあった。
太田光が書いた小説「笑って人類!」がすっごくわかりづらかったのだ。

同時並行して起きている過去現在未来

「タイタンの妖女」も苦しみながら最後まで読んで、巻末に太田光による解説があって、それで少し許せた。
太田光によれば、このお話は時系列の出来事ではなく、過去現在未来のように見える出来事が同時に起きていると考えてみてはどうかという。

従来の、原因と結果の辻褄合わせからなる物語の外側にある、言葉では説明しきれない事象、考え方こそ、次元を越える今求められているのだろうか。
こんなわかりにくい古いSF小説がよくぞ現代まで残っていたものだ。
そしてそこから本質を掬い取ることができる人間が同時代にいるということも稀有に思う。

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お部屋せまめで荷物少なめ。 それをピカピカにして暮らす。 小さな気づきを大切に、自分の心が軽くなる方向へ、少しずつ確実に前進しています。

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