もうちょっと片付けたいと思うくらいで終える〜「老いと収納」群ようこ著を読んだ

2025/06/28

読書

t f B! P L

捨て活の前編があった

群ようこが30年近く住んだ賃貸マンションを出て、広さも家賃も3割減らしたお話「たりる生活」を楽しく読んだが、それが書かれる以前に、賃貸マンションの大規模修繕に伴って、22年くらい溜めてしまったごみの処分をしたことについての顛末を綴った本。群ようこの、期せずして訪れた終活の前編として、個人的な片付けや捨てることばっかりが書かれたエッセイです。

ヒーター各種、物干し各種

群ようこは実にいろんなタイプの暖房器具を使っていて、しかも調子が悪くなると目につかないところに移してそのままにしていることが多い。
猫も飼っていたので新たにガードを用意したり、猫のために安全なオイルヒーターを新たに買ったり、そのためにガードは使わなくなったり。
こうしてまたかさばるものが増える。
洗濯物干しもその都度さまざまな理由があって、満足に使えないものがいくつもある。
気軽に捨てにくい大物は実に厄介だ。

玄関先に出せば回収してくれると良いなあ

粗大ごみは搬出するのも大仕事だ。
今回は個人的に業者を呼んで一気に回収してもらうことにした。一カ月後の予約が取れて、2トン車で来てくれる。
何を何個出すかも事前にリストにしなくても良く、分別すらしなくて良い。家具、電化製品も衣類も書籍も詰めるだけ出せる。
業者がサービスで、当日空いていたからと3トントラックで来てくれたが、それがもうぱんぱんになった。
実は群ようこはマンション最上階3階に友人と隣同士で住んでいて、その階は他に部屋はない。
多少の融通が利くので、前日から共用通路にごみを運び出していたが、2人分でもあるし、圧迫感がものすごいことになった。
群ようこの分だけで品目にして50点近く、それが2台、3台と複数ある場合もある。
料金がいくらくらいかかったのかは書かれていないが、粗大ごみを玄関先まで回収に来てくれたら嬉しいなあ。

大事だと思っていたものを捨てる

群ようこの私淑する捨て名人のひとり、小笠原洋子の著書「ケチじょうず」には
「引越しの醍醐味は大事だと思い込んでいたものを捨てることにある」
との名言があるらしいが、大いに頷ける。
大事だと思っていても実はさほど大事でなかったと気付いたり、大事なことには変わりがなくてもそれを手放すべき時が来ていたり。
置く場所がある限りそこに置いておけるけれど、持っていくとなると「これも梱包しないといけないのか」と心が重くなるものがある。
引越しはいろいろと突きつけられます。

profile

お部屋せまめで荷物少なめ。 それをピカピカにして暮らす。 小さな気づきを大切に、自分の心が軽くなる方向へ、少しずつ確実に前進しています。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ ミニマリストへ

search

QooQ