冷蔵庫があるから「いつか食べるもの」を買ってしまう〜稲垣えみ子本を読んで

2025/09/02

読書

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冷蔵庫が食費を膨らませた

アフロ頭がトレードマークの元朝日新聞記者、稲垣えみ子の本を読んで以来、私は自宅の冷蔵庫の中を注意して見るようになった。
稲垣本では、冷蔵庫が普及して食べ物を長期保存できるようになったことにより、今食べる分だけでなく「いつか」食べる分もストックできるようになったので、人は食べ物を過剰に求めるようになったというのだ。
今食べるしかないなら、やたらと大量に買っても無駄になるが、冷蔵庫に入れておけばある程度保存が効くとなると、まとめて買って少しずつ食べれば「節約になる」と思ってしまう。
しかしそれは節約ではなく単なる過剰であった。
翌日にはその食べ物の存在を忘れて、もしくは飽きて、また何か別のものを買ってきてしまう。
捨てたわけではないし、また食べる機会はあるのだから無駄をしているわけではないと思っている。
実に巧妙に錯覚してしまう。

また冷蔵庫はでかい。
必要以上に奥行きがある作りなので、奥に押しやられた物は忘れがちになる。
また冷蔵庫のドアは開けっぱなし厳禁、むやみに開け閉めすると電気代にも関わるというので、ゆっくり落ち着いて整理整頓することもできない。
冷蔵庫の構造からして過剰さを呼んでいるのだ。

今晩のおかずしかないのは心細く感じる

稲垣えみ子は、今日食べる分は今日買ってくる生活をしており、冷蔵庫がなくてもやっていける。また野菜に限らず食べ物はなんでも大抵、干して水分を飛ばせば保存が効くようになるので、食べきれない分はそのようにしている。
それが真っ当なサイクルなのだと思うが、冷蔵庫に慣れた我が身には、今晩食べ切ったら明日の分が全くないのは、どこか心許ない感じだ。

私は毎日買い物に出掛けたくない

食生活を稲垣ふうにシンプルにしたいが、毎日買い物に出掛けるのは、私には間隔が短すぎて、なんだか急かされているように感じてしまう。
私は店に行く回数自体を減らす方を取り、買う時はある程度まとめて買ってきて、1〜2週間で食べ切ってまた次を買うというサイクルをを繰り返している。
いっとき乾物メインの食生活もしていたが、やり過ぎるとなんかくどくなるようで、口内炎がしばしばできたりする。
葉物など、長持ちしないものも適度に取り入れ、変にフリージングなどしないでその都度食べ、葉物を切らしたら切らしたままでいれば良いようだ。

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お部屋せまめで荷物少なめ。 それをピカピカにして暮らす。 小さな気づきを大切に、自分の心が軽くなる方向へ、少しずつ確実に前進しています。

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